⚫︎パステル・夕陽の制作過程

完成図
完成図
今日は夕陽を描きます。夕陽と海の良いところは、形を丁寧に描く必要がないこと。つまりは早く描けます。
今回は水平線を完全に中央として、空と海に同じスペースを与えます。海を主役にする時は地平線を上げると自然に主役になります。でも普通は太陽が主役なので、水平線はやや下がしっくりきます。
色付けていきます。
描いたり、削ったりしてとにかく色をたくさんのせましょう。白を入れてあるのは、発色を良くするためです。白入れないと暗くなります。
白は特別に良く伸びます。理由は知りませんが、どのメーカーでも同様です。
よく擦り付けて紙になじませます。
私は最後まで、描いて擦ってを繰り返すことで描き進めます。油彩画経験者はこの方法がしっくりくるはずです。水彩や日本画出身者はこの描き方は性に合わないでしょうね。紙を大切にしますので…
描いて擦ってを繰り返しています。
徐々に細かくしていく感じでしょうか。筆は色をはがしつつ定着させるので、この辺りに来ると使いにくいです。指に頼るのが私ですが、削筆や綿棒も使えます。
ハイライトを入れていきます。黄色も上手く使いましょう。
夕方の雲はアウトラインにハイライトがあるはずです。夕陽が沈んだ後は違った光ですが、そうでなければアウトラインです。
この辺は好みの問題ですが、海岸を少し変更して、波や海岸の消失点を右にずらしています。理由は「不自然に見えたから」としか言えません。
描き込み、サインを入れて完成です。
今回も中古額です。こちらは218円。十分でしょう。
完全にいらない情報ですが、私の長男(10才)に描き方を教えました。
私の絵を模倣しています。自分から描きたいと言われ嬉しく思います。